雪の結晶は、0.3 nm の水分子1個から、2 cm の雪片まで、 長さにして約8桁のスケールをまたいで作られます。 このページでは、その道のりを12の段階に分け、各段階を回転・分解できる双方向3Dモデルと あわせて解説します。分子の並びから結晶の形が決まっていく順に並んでいるので、 上から順に読むと一本の物語になります。
寸法について。各段階に添えた大きさは、多くが代表的なオーダーです。 「この大きさになると形が変わる」という普遍的な臨界値ではありません。 気温、氷に対する過飽和度、気圧、気流、結晶核、衝突、雲粒付着によって大きく変わります。
すべてのモデルはドラッグで自由に回転できます(スマートフォンでは1本指でなぞる)。 ホイールまたは2本指の操作で拡大縮小します。 「真上から」ボタンで顕微鏡写真と同じ視点、「真横から」で厚みや層構造が分かる視点になります。 スライダーのあるモデルは、形を決めている量そのものを動かせます。
水分子の結合角 104.5° が、氷の格子では四面体の 109.47° になります。 この四面体性が六角形の環と2本の結晶軸(a 軸と c 軸)を生み、 軸ごとの成長速度の差が板か柱かを決め、 六角形の角に水蒸気が集まりやすいことが6本の枝を生みます。 そして 109.47° の補角である 70.53° が、 ミリメートルの世界で「腕に刺さった枝」の角度としてもう一度現れます。 分子1個の手の開き方が、7桁上のスケールまで貫通しているのが雪結晶です。
一見ふつうの六花に見えて、実は複数の結晶が組み合わさっているものについては、 組み合わせ六花・重なり雪結晶の3Dモデル集で、 1+5花・2+4花・3+3花・十二花・3層結晶を個別に扱っています。
本文中の数値の出どころ、モデルが何を表していて何を表していないかは 数値と出典・モデルの限界にまとめました。
初版:2026-08-05 以前(正確な作成日は記録なし——判明し次第記入)|最終更新:2026-08-12