組み合わせ六花と重なり六花が同居する3層結晶
三つの焦点面が順に現れ、組み合わせ六花と重なり構造が一つの標本に同居しています。
焦点移動動画
観察するポイント
- 焦点位置が二段階ではなく三段階に分かれるか
- 小さな上層結晶と大きな枝群が同じ焦点面にないか
- 大きな六本枝が二花と四花の二層へ分けて読めるか
観察上の注意:焦点位置の違いは相対的な前後関係の証拠です。ただし、それだけで結晶の形成過程や接合機構を一意に決めることはできません。
手前・奥の枝の対応
| 焦点位置 | 明瞭になる部分 | このページでの整理 |
|---|---|---|
| 焦点面A(手前側) | 小さな不均等な結晶と一部の中心構造 | 大きな枝群とは別の上層 |
| 焦点面B(中間) | 大きな枝の一群 | 下二層の一方。2花または4花の構成要素 |
| 焦点面C(奥側) | 大きな枝の補完的な一群 | 下二層のもう一方。全体で2花+4花を構成 |
| 全体像 | 小さな結晶と大きな六本枝が重なる | 三層が同居する標本として整理 |
「手前」「奥」は、この撮影系列で焦点が移る順序に基づく相対的な表現です。
動画内容のテキスト版
音声の逐語録ではなく、焦点移動によって画面上で起こる変化を文章化したアクセシブルな説明です。
- 全体像では、中心付近の小さな構造と大きな六本枝が重なって見えます。
- 焦点面Aでは、手前側の小さな結晶と中心付近の一部が明瞭になります。
- 焦点面Bでは、大きな枝の一群が明瞭になり、手前側の小さな結晶はぼけます。
- 焦点面Cでは、別の大きな枝群が明瞭になります。
- 三つの焦点面が必要なため、単一板や二重板だけではなく、三層構造として読み取ります。
焦点位置の異なる顕微鏡写真



撮影方法
天然雪結晶を支持面上に置き、標本とカメラの位置を動かさず、カメラのフォーカスブラケットで焦点位置だけを順に変えて撮影した画像系列を動画化しています。結晶を回転させた映像でも、CTや三次元走査の結果でもありません。どの焦点位置でどの枝が明瞭になるかを比較し、枝どうしの相対的な前後関係を読み取ります。
この公開ページでは、標本ごとの焦点ステップ幅、絶対的な層間距離、撮影倍率、撮影時温度を示していません。したがって、動画は層の順序や相対的な前後関係を読むための資料であり、距離を定量測定する資料ではありません。
重要:焦点移動動画は、実標本から得た観察資料です。次の3Dモデルは、その観察結果を整理するための模式模型であり、実物を自動復元したものではありません。
3Dモデルで構造を確かめる
この3Dモデルは実際の焦点画像をもとに、上層の小さな結晶と、下二層の2花+4花を分けて表示する観察標本の模式再現です。
関連論文・研究概要
牟田 淳(2026)「雪結晶板の厚さ方向の形態がわかる動画教材の開発」『物理教育』74巻1号、8–11頁。
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