二重六花

ほぼ同じ方向を向いた六花がc軸方向に二枚重なり、真上からは一枚に見えやすい標本です。

専用閲覧ページ作成日:2026年8月11日

焦点移動動画

二重六花の代表静止画

この動画で分かること

ほぼ同じ方向を向いた六花がc軸方向に二枚重なり、真上からは一枚に見えやすい標本です。

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観察するポイント

観察上の注意:焦点位置の違いは相対的な前後関係の証拠です。ただし、それだけで結晶の形成過程や接合機構を一意に決めることはできません。

手前・奥の枝の対応

焦点位置明瞭になる部分このページでの整理
焦点面A(手前側)六本枝をもつ六花A手前側の一枚の結晶板
焦点面B(奥側)別の六本枝をもつ六花B奥側のもう一枚の結晶板
全体像枝が重なり一枚の六花のように見える二枚の六花がc軸方向に重なった二重六花

「手前」「奥」は、この撮影系列で焦点が移る順序に基づく相対的な表現です。

動画内容のテキスト版

音声の逐語録ではなく、焦点移動によって画面上で起こる変化を文章化したアクセシブルな説明です。

  1. 全体像では、ほぼ通常の六花一枚のように見えます。
  2. 焦点面Aでは手前側の中心と六本の枝が明瞭になります。
  3. 焦点を奥へ送ると手前側がぼけ、別の中心と六本の枝が明瞭になります。
  4. 二つの完全な六花が別の焦点面に現れることから、二枚の結晶板の重なりと読み取ります。

焦点位置の異なる顕微鏡写真

二重六花の焦点系列の手前側の六花にピントが合った顕微鏡写真
焦点面A:手前側の六花の輪郭と枝が明瞭。撮影・著作:© Atsushi Muta / Muta Laboratory
二重六花の焦点系列の奥側の六花にピントが合った顕微鏡写真
焦点面B:奥側の六花の中心と枝が明瞭。撮影・著作:© Atsushi Muta / Muta Laboratory

撮影方法

天然雪結晶を支持面上に置き、標本とカメラの位置を動かさず、カメラのフォーカスブラケットで焦点位置だけを順に変えて撮影した画像系列を動画化しています。結晶を回転させた映像でも、CTや三次元走査の結果でもありません。どの焦点位置でどの枝が明瞭になるかを比較し、枝どうしの相対的な前後関係を読み取ります。

この公開ページでは、標本ごとの焦点ステップ幅、絶対的な層間距離、撮影倍率、撮影時温度を示していません。したがって、動画は層の順序や相対的な前後関係を読むための資料であり、距離を定量測定する資料ではありません。

重要:焦点移動動画は、実標本から得た観察資料です。次の3Dモデルは、その観察結果を整理するための模式模型であり、実物を自動復元したものではありません。

3Dモデルで構造を確かめる

3Dモデルのズレ角を0°付近にすると二重六花、30°にすると十二花になります。真横表示と分解で二枚の板を確認できます。

関連論文・研究概要

牟田 淳(2026)「雪結晶板の厚さ方向の形態がわかる動画教材の開発」『物理教育』74巻1号、8–11頁。