2花+4花の組み合わせ六花(P2256070標本)
一見すると六本枝の一枚板に見えますが、焦点を移すと向かい合う2本枝と、残る4本枝が別々の焦点面で明瞭になります。
焦点移動動画
観察するポイント
- 焦点面Aで向かい合う2本の枝が同時に明瞭になるか
- 焦点面Bで残る4方向の枝が同時に明瞭になるか
- 2本枝と4本枝が同じ焦点面に同時には収まらず、全体で六方向を補い合うか
観察上の注意:焦点位置の違いは相対的な前後関係の証拠です。ただし、それだけで結晶の形成過程や接合機構を一意に決めることはできません。
手前・奥の枝の対応
| 焦点位置 | 明瞭になる部分 | このページでの整理 |
|---|---|---|
| 焦点面A(手前側) | 向かい合う2本の枝 | 同じ結晶板に属する2花として整理 |
| 焦点面B(奥側) | 残る4方向の枝 | 別の結晶板に属する4花として整理 |
| 全体像 | 2本+4本で六方向 | 2枚の結晶板による2花+4花の組み合わせ六花と解釈 |
「手前」「奥」は、この撮影系列で焦点が移る順序に基づく相対的な表現です。
動画内容のテキスト版
音声の逐語録ではなく、焦点移動によって画面上で起こる変化を文章化したアクセシブルな説明です。
- 最初は六本の枝をもつ一つの雪結晶のように見えます。
- 焦点面Aでは向かい合う2本の枝が明瞭になり、残る4本は輪郭がぼけます。
- 焦点を奥へ移すと、最初の2本がぼけ、別の4方向の枝が明瞭になります。
- 六本すべてが同じ焦点面に同時に収まらないことから、2花と4花の結晶板が異なる層にあると読み取ります。
- 2本枝と4本枝が全体で六方向を分担するため、P2256070標本を2花+4花の組み合わせ六花として整理します。
焦点位置の異なる顕微鏡写真


撮影方法
天然雪結晶を支持面上に置き、標本とカメラの位置を動かさず、カメラのフォーカスブラケットで焦点位置だけを順に変えて撮影した画像系列を動画化しています。結晶を回転させた映像でも、CTや三次元走査の結果でもありません。どの焦点位置でどの枝が明瞭になるかを比較し、枝どうしの相対的な前後関係を読み取ります。
この公開ページでは、標本ごとの焦点ステップ幅、絶対的な層間距離、撮影倍率、撮影時温度を示していません。したがって、動画は層の順序や相対的な前後関係を読むための資料であり、距離を定量測定する資料ではありません。
重要:焦点移動動画は、実標本から得た観察資料です。次の3Dモデルは、その観察結果を整理するための模式模型であり、実物を自動復元したものではありません。
3Dモデルで構造を確かめる
2花+4花の3Dモデルでは、2本枝の結晶板と4本枝の結晶板を真上・斜め・真横から観察し、分解表示で層の違いを確認できます。
関連論文・研究概要
牟田 淳(2026)「雪結晶板の厚さ方向の形態がわかる動画教材の開発」『物理教育』74巻1号、8–11頁。
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